2008年06月30日

Purism:追記

先のPurismの定式化は重大なことを書き忘れていた。あの前に、Sがpを信じている、pが真である、ということが与えられた上で、という条件が必要だった。これらの条件はepistemic factorではないので、これなしでは先の定式化は単純に偽となる。

さらに追記。Keith DeRoseの本が彼のホームページで公開されているとかいたのは大間違いでした。僕の勘違いで、僕が見たのはCertain Doubtsからダウンロードできる部分であり、これはごく1部でしかありません。Fantl&McGrathの本は、Jeremy Fantlのページからダウンロードできます。

http://fleetwood.baylor.edu/certain_doubts/?p=829


広い意味で文脈主義と呼ばれる立場は、「知る」という関係がSとpの間に成立する条件の状況依存性を認める立場と、「知っている」という語の文脈的に変化する真理条件ないし、この語を発話するための語用論的条件に関する立場を含む。これら個々の立場はそれぞれ矛盾する訳ではないので、文脈主義と一言で言っても、実に様々な立場が可能である。さらに最近ではrelativismと呼ばれる立場や、contrastivismと呼ばれる立場も、広い意味で文脈主義と呼ばれるので、ものすごい数の立場が含まれることになる。

しかしこのブログでは文脈主義関係のことばかり書いているな。僕はそればかりやっていると思われるかも知れないのだが、文脈主義というのは、はやりとはいえ認識論の本道ではないし、ある程度真っ当な認識論的研究もしてますよーと書いておこう。真っ当な研究とは、例えば知識にとって重要なepistemic factorとは何かということである。この点に関してどの理論が一番ポピュラーなのかな。新しいという意味ではSafetyかな?文脈主義よりも本当はこの辺の真っ当な話題を先に紹介するべきだなと思う。
posted by hakutaku at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 認識論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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