2010年03月31日

学会報告(2)

3月27日、学会2日目。

この日も全然寝られず、4時過ぎからスライドの見直しをしていた。Stich氏と朝飯を一緒に食べようという話になっていたので、7時半に隣の彼の部屋に行くと、早く起きたから先に行くよとメモが貼ってあったので、レストランに移動。

ここでもう1人の招待講演者Beebe氏と初顔合わせ。あなたが論文を書いたGenerality Problemについて博論を書いているので、この学会中に是非時間があれば、それを議論したいですと言うと、二つ返事で引き受けてくれた。この人もすごくいい人だった。

大学までの行き方がよく分からないというので、経済学の招待講演者や海外からの他の発表者皆を案内してホテルから移動。特にYaleのM君とは、うちの大学からYaleの博士に行った共通の友人がいるので、結構盛り上がった。

んで、まず僕の英語の入門講義。これはけっこううまくいって、他の招待講演者、とくに経済系の人にすごく褒められた。よかったよかった。

経済学の入門講義、そしてEdo氏の招待講演は、すごく面白かったし、勉強になった。やはり、実験経済学と哲学には、いろいろ共通点がある。Shu-Heng氏の講演は、歴史的な入門だったが、一部専門用語が理解できず、完全にフォローできなかった。

Stich氏の発表は、実に熱意のあるもので、従来の哲学と実験哲学の相違や、その革新性を説明するのに、彼ほど適任はいないと思った。僕の入門講義にも、いろいろ言及してくれて、ありがたかった。

ポスター発表もいろいろ見て回る。日本からもいくつかの実験結果の報告があって、おーと思ったのだが、ちょっと実験設計に問題があるものが多かったように思う。

その後の懇親会は、台湾の経済学者と、信念、知識という概念を巡って、いろいろ議論した。この人は頭の回転が速くて、話していて楽しかった。

帰り道はBeebe氏と、僕の博論についていろいろ議論。僕のアイデアと彼の論文の批判について、賛成してくれたので、かなり励みになった。博論のドラフトも読んでみたいので送ってくれと言われた。この学会の裏の目的一つを達成。

3月28日、学会3日目。

またまたあまり寝られず。朝からまず一般発表。同時に4つの発表があって、絞るのが大変で、結局ほとんど海外からの哲学系の発表しか聞けなかった。質問もしまくったし、発表者とは議論もいろいろした。特にM君とは、彼の実験に対する僕の仮説も話して、いろいろ有意義な議論ができた。彼とはほんと仲良くなって、夏に遊びに来いと言われたで、嬉しかったな。

んで、僕の招待講演。まあ、それなりにそつなくこなせたかな。質問もいろいろ出たし、その後結構皆から褒めて貰った。Beebe氏には、どっかに投稿すべきだと言われたし。

ここで仕事が全て終わった安心感から一気に気が抜けて、次のFischbacher氏の講演は、前半全然話を聞いてなかった。申し訳ない。次のBeebe氏の講演は、実に見事。一つ質問したけど、あまり明晰でなく、またテクニカルな質問過ぎて、迷惑をかけてしまった。

んで、また皆を引き連れて祇園まで移動。日本の友人達にいろいろ迷惑をかけた。僕はその後、この友人達に合流して、飲み会。いつものように盛り上がる。彼らと飲めるというのが、まあ日本に来たときの最大の楽しみの一つだ。

3月29日

んで次の日、朝飯を食いにいくと、Stich氏がいた。この学会中、彼とちょいちょい例の日本語の知識概念を研究するための方法について話し合っていたのだが、ここでいろいろと話を詰めることができた。この計画をこれから動かしていって、将来的には日本で実験できたらいいな。途中でBeebe氏も合流したので、3人でしばらくまったりする。

Stichに哲学の小道への道順を教えた後、僕は別れて実家に。久々に姪の顔を見る。でかくなったなー。この日は疲れがどっとでて、買い物に行った後爆睡。

3月30日

空港で、他の家族と待ち合わせて、いっしょに昼飯を食べ。それからまず成田へ。やはり成田で、おおいに迷う。ほんとなんでこんなに分かりにくいんだろう。んで、バンクーバー、カルガリーまで帰ってきました。

しかし、意義深い学会だった。いろいろ疲れたけど、なんだかんだいって一番得したのは、僕かもしれないな。Beebe氏やStich氏とは、これからも連絡を取り合って行くことになったし、Stich氏とはうまくいけば、共同研究することになるかも。

日本の哲学関係は出席者が少なくて、あまり顔を覚えて貰うという目的が果たせなかったけど、まあ、それ以上にいろいろ収穫があった学会でした。僕の講義、講演ばかり聴かされる方もしんどかったと思うけど、ほんと出席してくださった皆さんありがとうございました。
posted by hakutaku at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学会報告(1)

3月26日から28日まで京都産業大学で開催された実験経済学と実験哲学の国際会議に出席してきました。以下はその報告です。僕個人の日記もかねて、カルガリーを発つところから。

3月23−4日

明け方までちょっと他の書類の作成などしていて、寝たのがもう明け方で、起きたら8時過ぎ。8時半に家を出ようと思っていたのに、慌てて空港へ向かう。バスの接続が結構良くて、あまり時間のロスをせずに済んだ。

そこから、バンクーバー、成田と乗り換えて、中部国際空港まで。いつも思うが、成田はかなり最低の空港で、あるべきところにサインがなく、いつも迷ってしまう。あれほど分かりにくい空港はない。飛行機の中ではずっと映画を見るか寝ていて、4本くらい見た。

夜に実家につき、ほっと一息。

3月25日

朝飯を食べて、まずは大阪に移動しようと、実家から名古屋行きの電車に乗る。するとおかんから電話で、家にスーツ忘れてったとのこと、がーん、いつもそんなもんもって歩かないので、すっかり失念していた。しかも急行なので、なかなか降りられない。なんとか降りて、また実家に戻る、あーあ。

ほんで予定よりだいぶ遅れて名古屋へ。そこから新幹線で大阪まで向かう。大阪駅下車後、国際免許の更新のため、免許更新センターへ。駅に降りて、いやー、すっかり都会になったなー、と歩き回るも、全然見つからない。それもそのはず、伊丹で降りなきゃ行けないのに、何故か尼崎で降りていた。この日はぼけぼけの一日。

なんとか免許更新をすませ、京都へ。ホテルで京産大のO先生と待ち合わせ、茶店で雑談兼、明日の打ち合わせ。その後、好物のトンカツを一人で食べて、ホテルに帰る。やはり日本は食べ物がうまいなー。

その後、3股のプラグを日本のコンセントを挿せるようにするアダプターを買いに、ビッグカメラに。ところがこれがうまくはまらない。スライドの見直しのためにパソコンを使う必要があるので、他に電気屋を探さないとなと、エレベーターの前に行くと、どこかで見たような人がいる。おそるおそる「あのー、完璧に間違っているかもしれませんが、Stich先生でないですか」と聞くと、やはりそうだった。さっき着いて、お金をおろしたいのだが、見つけたATMが使えなくて、ちょっと困っているというので、それなら僕がなんとかしますよ、と2人で京都駅校内をATM探してうろうろ。何個か見つけるも、全部だめで、案内所でATMが固まってある場所を教えて貰って、ようやくお金がおろせた。

んで、ちょっと小腹が空いていると彼が言うので、2人で近くの回転寿司に。いや助かった、おごるので何でも食べてくれと言われたんだけど、既にトンカツをたらふく食べていたので、お茶だけにした。彼は4皿ほど食べて、600円という値段に、何でこんな安いのと驚いていた。

食べながらいろいろ話をして、この学会に来た目的は、日本語の知識概念と英語の知識概念の相違に興味があるので、それを調べたいのに協力者を募りたいというのがあるんだ、と言われた。僕はまあ、認識論が専門で、英語の知識概念にはネイティブよりも詳しいと思うが、日本語のそれとなると、確かに全然違うとは言えるけど、あまりきちんと考えたことがないですね、と言うと、だから調べる価値があるんだと力説さらた。いや、予想していたとおり、すごく情熱的で研究に対する熱意のある人だった。もっと怖い人かなと思っていたけど、優しい人だった。、

3月26日

当たり前だが来たばかりでそうとうの時差ぼけがあり、4時間くらいしか寝ないまま、5時前に目が覚めた。この日やる予定だった、日本語の入門講義のスライドを見返したりしながら、7時過ぎにホテルを発ち、京都産業大学へ。少し早く来てと言われていたのだけど、8時と早すぎる時間に着いたので、時間をつぶす。時間ぎりぎりまで誰も来なくて、結局打ち合わせなしで講義することになった。

ほんで、日本語の講義。出席者は、友人を含む哲学関係者数人と経済学関係者15人くらいだったと思う。日本語で講演するのは久々だったが、まあそれなりにくつろいでできた。ところが、休憩はさんだ後半の講義を何故か1時間だと勘違いしていて、そこでありがとうございました、と言ってしまった。もう30分あるということで、慌てて仕切り直し、でもおかげで予定していた通りの内容がきっちり終われた。

最初マイクが使えなくて、途中で用務員の人に直してもらったのだが、その人がUSBメモリーのふたを持って行ってしまったようだ。ゴミと間違えたんだろうなー。このふたを頻繁になくしていて、唯一ふたがまだついているやつを持ってきていたのだけど、これもなくなってしまった。

質問もいろいろ出て、なかなか楽しくできた。しかし、いつも思うがもう少しうまく答えられたなと思う。

その後経済学入門を日本語で聞かせて貰う。経済学と哲学ではプレゼンの仕方がかなり違うな、という印象を受けた。

んで、まずビッグカメラに行ってアダプターを取り替えて貰って、友達のKさんと、東大のN先生ゼミの人たちに合流。初めてきちんとお会いしたのだけど、実に楽しい飲み会だった。

posted by hakutaku at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする